アモルファージはどうしようもない

 遊戯王の近況報告です。

 とりあえずデュエリストカップはようやくレベル17になりました。16と15を7往復くらいした気がします。(雑魚)ここから流石にレベル20は目指せないと思うのでこの辺りでブログに残しておこうと思います。

 まず初めにイベント・デュエリストカップについて。普段のエキシビジョンイベントと違い、ランクマッチと同様のガチ大会企画です。つまりいつもの奇を衒ったようなデッキが活躍することは難しく、ランク戦の環境に存在する一線級のデッキたちを相手にしなければなりません。使用デッキは【アモルファージ】です。

www.yugioh-card.com
(画像は上記公式ページから引用)

 【アモルファージ】。EXデッキからアモルファージ以外の特殊召喚を封じる永続効果、アモルファージが存在する場合に適用される特定効果を禁止する代わりにスタンバイフェイズ時にフィールドのモンスターをリリースする維持コストを要求するP効果を共通して持っているカード群です。様々な問題を抱えているテーマですが、まず大きな問題点を一つ挙げます。
 アモルファージにはリンクモンスターがいません。2つのPゾーンにアモルファージをセットすると、スタンバイフェイズに2体のモンスターをコストとして支払った後、EXデッキからのP召喚は1か所のEXモンスターゾーンにしかできないので、戦線が崩壊しロックが瓦解することになります。
 もう一つの問題点はテーマ全体のまとまりの悪さです。アモルファージにはスケール3のモンスターとスケール5のモンスターの2種類がいますが、レベルは2、4、6、8の4種類となっています。レベル4以外は使うなってこと?
 他にも初動が全く安定しなかったり星4アモルファージのP効果が軒並み微妙だったりせっかく盤面作っても汎用カードで突破されたり捲り性能が皆無だったりアドバンテージ獲得能力が無かったり臨機応変な戦い方ができなかったりするんですが、それらについては後々解説します。
 現状のデッキレシピはこちら。

 デッキのコンセプトとしては、スケール12の《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》とロック効果を持つアモルファージ(スケール3or5)でレベル8である《アモルファージ・イリテュム》を展開しロックを維持する、という状況を目指します。
 レボリューションドラゴンをサーチできる《EMドクロバット・ジョーカー》《天空の虹彩》も3積みし、状況に応じてレボリューションドラゴンのサーチ効果(アモルファージをなんでもサーチできる)を使います。

 Pゾーンに置くアモルファージはモンスター効果を封じる《アモルファージ・ガストル》と魔法を封じる《アモルファージ・ルクス》の選択になります。サーチを封じる《アモルファージ・ノーテス》、実質的なマクロコスモスになる《アモルファージ・イリテュム》は刺さる範囲がちょっと限定的なので優先度は低めです。こいつらは上級モンスターなので、フィールドに出て暴れるというお仕事もあるので。他のアモルファージは不採用です。

 ガストルとルクスのどちらを優先するかという問題がありますが、最近はルクスを優先して魔法を封じたほうがいいような気がしています。モンスター効果を封じるのは影響が大きいですが、そもそもサンボルやライストを通すと死ぬし、最近流行りの勇者ギミックはモンスター効果を使わずにこちらの盤面を突破してくるので、魔法を封じたほうが安定すると思います。とはいえ状況によりますね。《魔宮の賄賂》を伏せているならガストルでいいかもだし、逆に《無限泡影》を伏せてるならルクスでいい、みたいな判断の指標にできます。

 その他のカードについて。《カラテ魂KURO-OBI》は貴重なスケール9なのでモンスター効果度外視で採用しています。(なので別の魂でもいい)デッキからのアクセス手段はエレクトラム以外ないので引けたらラッキー、程度で使っています。ネットの海にはこれへのアクセスのために《聖騎士の追想ゾルデ》及び《ゴヨウ・ディフェンダー》を採用したアモルファージデッキもありました。検索したら出てくると思うので参考にしてみてもいいと思います。

 《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》はイリテュムと同じ星8なので打点目的でのP召喚、スケール0を活かした下級アモルファージによる時間稼ぎ展開、P効果によるEXデッキのドラゴンの回収などできることが多いです。ただやっぱり低い側のスケールとしてアモルファージを使いたいので、あんまりこっちをスケール運用はしたくないですね。

 《EMオッドアイズ・シンクロン》《オッドアイズ・フュージョン》はピン刺しですが天空の光彩からアクセス可能。前者は星8ドラゴンたちとバロネスになるのが主な仕事で、後者は後攻展開や巻き返しなどでうまく使えたらいいな、くらいのテンションでの採用です。バロネスは出せたら強いけど無理に狙わずアモルファージ展開を優先したほうがいい気がしています。泡影の打ちどころになっちゃうし、バロネスは突破される率が体感高い気がしています。とはいえ特定の永続カードに依存する【Sin】のようなデッキには多少頑張ってでも出す価値があると思います。【ヌメロン】とかならアモルファージの共通効果で止められるからいいです。フュージョンは最初は入れていなかったんですが、【フルバーン】のようなデッキに対して強く出られる《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》へのアクセス手段を増やすために採用しました。実際には《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》を呼ぶことが多くなりましたが、やっぱり1枚あると違うと思います。どちらにせよ初動安定目的で採用している《強欲で金満な壺》で除外してしまうとおしまいなので、ちゃんとEXデッキに何が残っているのかは意識しながら戦う必要がありそうです。あとアモルファージの共通効果で基本は出せないので、そこも意識する必要があります。

 《エキセントリック・デーモン》はスキドレ等の辛い永続カードを処理できるので入れてみました。あんまり活躍を実感しにくいけどスケール7なのでアモルファージの展開を阻害しないのはいい感じです。レボリューションドラゴンの縛りがあるので再利用は基本的に難しいです。

 《デュエリストアドベント》でサーチできるのは《ペンデュラム・トレジャー》、《ペンデュラム・リボーン》、《ペンデュラム・スイッチ》の3種類。トレジャーはイリテュムへの初手でのアクセスにしか使えません。まぁファンタズマと併用してレボリューションを無理やり持ってくることはできるけど…… リボーンは数少ない壊獣対策になるので、特に理由がなければこれをサーチして伏せておきたいです。壊獣だけは本当にどうしようもないので…… スイッチはなんとなくピン刺ししてます。高いスケールがなくてP召喚できない時に、これがあれば無理やりイリテュムを展開できます。スタンバイフェイズのリリースコストを踏み倒したりもできます。あれ?強そう…… でも2枚引くと腐るのでピン刺しでいいと思います。

 アモルファージ特有のサポートとして《アモルファージ・インフェクション》をピン刺ししています。イリテュムの攻撃力が3000のラインを突破してくれますし、ゆるいトリガーでアモルファージのサーチができます。特にドクロバット召喚→インフェクションと虹彩発動→虹彩でドクロバット破壊という動きをすれば合計3枚のサーチが可能です。あったら嬉しいけど2枚来られると困るからピン刺しにしてます。(ちなみにこの動きを重視するのであれば4枚目のドクロバットとして《フロント・オブザーバー》の採用も考えられる)

 手札誘発は《トークンコレクター》《原始生命態ニビル》《無限泡影》の3枚。正直少ないですが、これ以上増やすと初動の邪魔になってしまう気がしています。

 《トークンコレクター》は最近流行りの【勇者】や【相剣】、ハリラドン展開を止めることができ、墓地からの発動も可能なので潰しがききます。ニビルはちょっとコツが必要で難しいけど……うまく扱えれば強力です。泡影は言わずもがな。増Gはあった方がいいと思いますが持ってないんですね。うららは……うーん……(よく分からん)あとは《アーティファクト-ロンギヌス》も環境的に強そうな気がします。手札からリリースする効果はインフェクションとも高相性みたいに見えるけど相手の先行1ターン目ならインフェクションは張れず、それ以降ならアモルファージで基本ロックするから共存する機会はあんまりないかもしれない。それなら《スカル・マイスター》でいいのかも……ふわんだりぃず対策にはならないけど。

 ここから不採用のカードについても触れておきます。
 まずは《竜剣士ラスターP》。強力なP効果を持つ制限カードですが、結局Pスケールは9以上+アモルファージの状態を維持していたいので抜きました。この方が安定しているので抜いてよかったと思います。
 《金満な壺》は使い切ったレボリューションドラゴンを再利用できるので強そうと思ったんですが、初動で使えないので抜きました。何はなくとも初動を安定化させないと勝てないデッキであるという自覚が必要です。
 《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》などのオッドアイズギミックは、何よりスケール8というのが使いにくいので抜きました。初期のころはスケール8に《魂のペンデュラム》を使っていた時期もあったんですが。
 【巨神竜】のギミックを流用し、墓地からの展開をメインにするということも考えましたが、まず《トレード・イン》がURであること、結局フィールドからはEXデッキに行ってしまうアモルファージを墓地展開メインにするのは噛み合わないこと、墓地に送るカードと蘇生するカードが両方必要で事故要因になること(それはペンデュラムもだが……)などを理由にその軸を諦めました。
 アモルファージは最上級モンスターを擁するので《D-HEROダッシュガイ》と相性が良く、《D-HEROデストロイフェニックスガイ》を出張させるのもよさそうな気がしますが、素材を素引きすると事故になること、そもそもレアリティが高くて持ってないことから不採用です。ちなみに相手が先手でデスフェニを出してくるとおしまいです。

 最後に相性の良い/悪いデッキについて。EXデッキに大きく依存し、メインデッキには貧弱なステータスの下級モンスターしかいない【コード・トーカー】のようなデッキは得意です。エクストラデッキをあまり使わないデッキでも、【ふわんだりぃず】はモンスター効果に依存しているのでガストルを出せれば有利に戦えます。逆に魔法を止められると困る【閃刀】や【ブラック・マジシャン】も優位が取れますが、これらはうまく刺さるかどうかが非常に運に左右されるところがあります。
 罠カードへの対策を切っているので、罠を主体とした【蟲惑魔】や【エルドリッチ】、【フルバーン】などはやや苦手です。それぞれEXデッキ封じ、墓地封殺、スターヴヴェノムの全体除去などの対策はできますが。メインデッキから高攻撃力が出てくる【フォトン】、【マシンナーズ】などもやや苦手。フリーチェーンの除去罠を擁する【電脳堺】【サラマングレイト】【ドラグマ】なども厳しいです。一番苦手なのはモンスター効果・魔法・罠をバランスよく採用しており、どれを止められても動ける【真竜】。同様の理由から【帝】も苦手です。
 とはいえ先行を取られて制圧盤面を作られるとおしまいなので、今までの話は全てこちらが先行を取った前提のお話です。かつこちらが手札事故を起こしていない前提のお話なので、実際の勝率がいいか、というとそんなことはないです。金のかかるじゃんけんとはよく言ったものですね。

 アモルファージはどうしようもない。