リンクレギュレーション楽しかったね

 リンクレギュレーションイベント、とりあえず期間内に報酬をすべて取ることができました。ランクはまだダイヤ5だけど。
 今回のイベントはその名の通りEXデッキにリンクモンスターしか入れられないという縛りのあるルールでした。リンクのデッキといえばもちろん、アニメVRAINSで出てきた……

 そう、【機塊】ですね。劇中でのデュエル回数は2回と少ないものの、1戦目では【ドローン】のブラッドシェパードと【オルターガイスト】のゴーストガールの2人を相手に勝利、2戦目では【サラマングレイト】のSoulburner相手にほぼ勝利(実際にはロボッピの人格が耐え切れず実質デュエル中断)と輝かしい結果を残しています。こんなん負けるわけないやん!


 デッキ内容はこんな感じ。それでは解説をしていきます。

 【機塊】はレベル1の下級モンスター3種類と、リンク1のリンクモンスター5種類、それとリンク2の《充電機塊セルトパス》からなるモンスター群です。【アクアアクトレス】を彷彿とさせるカードプールの少なさですね。


 《充電機塊セルトパス》は攻撃力0で、機塊で唯一手前向きのリンクマーカーを持っています。リンク状態の時に攻撃・効果の対象にならず、相互リンク先の機塊モンスターの強化ができます。他の機塊と並べることを前提とする効果を持っていますが、単体ではそんなに強くないような……実質的にサポートカードの魔法カード《機塊テスト》の発動条件になっています。ただこっちも決まれば強いもののロマンカードのような感じがします。


▲2体の機塊を蘇生させれば強いけど、かなりのお膳立てが必要。1体蘇生させるだけなら《機塊リユース》でいい。

 このデッキの主力となるのはリンク1のモンスターたち。【ディフォーマー】のような2種類の効果を持ち、相互リンクか否かで効果が変わるのが特徴です。初見殺し性能が高く、しっかりテキストを読んでるつもりでもよく分からなくなりますね。これが【機塊】デッキ最大の強みです。 AIじゃないと回せない。

 とはいえよく使うモンスターのよく使う効果というのは存在します。体感としてはプロペライオン>ランドリードラゴン≧バキューネシア>ドライドレイク、という感じで、カッパスケールは別枠、という感じでした。


 《扇風機塊プロペライオン》。もっとも使いやすい機塊リンク1だと思います。直接攻撃が可能な永続効果、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を0にする効果を持ち、相互リンクなら自身の戦闘以外でも適用させることができます。
 相互リンクの時の効果は単純に上位効果となりますが、そうでなくても十分に強いです。直接攻撃も可能で攻撃力も機塊の中では高く、どんな状況でも腐りづらい優等生という感覚でした。
 アニメでは自分から攻撃する時には使えず、相手の攻撃力を半分にする効果だったのでOCGで非常に強化されています。


 《洗濯機塊ランドリードラゴン》。アニメではリンク素材にリンクモンスターを要求しており、機塊デッキのエース的な立ち位置でした。OCGになってリンク素材がゆるくなり強化されましたが、でもプロペライオンのほうが強くない……? と思います。
 お互いへの戦闘ダメージを0にする永続効果、相互リンクなら戦闘を行った相手を除外する《異次元の女戦士》のような効果、非相互リンクなら戦闘を行った相手を破壊しその攻撃力分のダメージを与える《ユベル》のような効果(ただし、自分から殴れる代わりに自身は戦闘破壊される)を持っています。非相互リンクのほうが強いよね。でもセルトパスと併用するなら相互リンクが多い方が嬉しいというのが難しいところです。
 どちらの効果も自爆覚悟で相手に突っ込むような動きをしないと効果を最大限に生かせないので、《EMチェーンジラフ》や《遮断機塊ブレイカーバンクル》や《星遺物-『星槍』》や《パラレルポート・アーマー》で戦闘を補助してあげる必要があります。こういうポイントがちょっと評価を下げていますね。攻撃力は機塊の中で一番高いのに、自身の永続効果でダメージを与えられないのも微妙です。弱くはないんだけど……


▲P効果しか使わないけど、戦闘破壊された自分のモンスターを戦闘破壊耐性を与えて蘇生できる。

▲リンクモンスターが戦闘を行う時手札から捨てることで相手の攻撃力を3000下げる。このルールだと発動条件をさらに満たしやすい。

▲リンクモンスター限定で装備対象に効果対象・戦闘破壊耐性を与える。相互互換に《ディメンション・ガーディアン》もある。②はおまけ。


 《掃除機塊バキューネシア》。手札を捨てて相手フィールドのカードを破壊する共通効果、相互リンクならノーコストで相手のメインモンスターゾーンのモンスターを破壊する効果(共通効果とどちらかしか使えない)、非相互リンクなら直接攻撃が可能です。
 効果によってカードを除去できる唯一性を持ったモンスターではあるものの、モンスター除去は他の人たちでもできるので結局コストを払ってサイクロンするお仕事をしてもらうことになります。相互リンクの直接攻撃もプロペライオンでできるし……一応斜め上のリンクマーカーを持ってるので、セルトパスへの相互リンクを稼ぐならこいつを立てておくのはありだと思います。


 《乾燥機塊ドライドレイク》。リンク状態なら攻撃力が1000アップし、相互リンクなら自分のバトルフェイズ中にもう1体のメインモンスターゾーンの機塊リンクモンスターに連続攻撃権を与えながら場所を入れ替えることができ、非相互リンクなら自身への攻撃を無効にできます。なんて?

 相互リンクになる、ということは必然的にセルトパスとリンクしていることになり、入れ替え効果を使ってしまうと相互リンクが切れてセルトパスの庇護を受けられなくなるので、確実に相手を仕留められるときのみ使うのがいいんじゃないでしょうか。よくわからないけど……

 愉快なリンクモンスターの紹介はこんな感じ。カッパは後述します。基本的には(可能ならセルトパスを立てながら)リンク1のモンスターで相手と戦闘を行いジリジリとアドバンテージを稼いでいく、という戦略を取っていくことになります。効果破壊をメインにする【イビルツイン】や【オルターガイスト】には不利ですね。(アニメでは勝ってたけど……)

 続いてメインデッキのカードを紹介します。機塊の下級モンスターは3種類。メインとなるのは《電幻機塊コンセントロール》と《複写機塊コピーボックル》による展開です。

 両者とも自分フィールドに機塊モンスターがいれば特殊召喚できます。コンセントロールは別のコンセントロール特殊召喚されたらデッキからさらに別のコンセントロール特殊召喚できます。コピーボックルはフィールドのモンスターの名前をコピーすることができるので、これでコンセントロールの効果の発動条件を満たすことができます。わかった?

こうなる

 メインデッキの枠を食いがちな展開ルートですが、一応二の矢としての展開ルートもあります。コピーボックルはフィールドと墓地に同名機塊がいる時に墓地から除外することで、墓地の機塊を蘇生させることができます。最重要のフィールド魔法《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》は自分が機塊をリンク召喚した時に墓地の機塊を手札に戻すことができ、これに最後のリンク1である《計量機塊カッパスケール》を絡めることで展開のやり直しができます。

 カッパスケールは相互リンクなら自身をリリースして墓地から別の機塊リンクモンスターを蘇生でき、非相互リンクならレベル4以下(レベル1しかいないが)の機塊を蘇生できます。適当なリンクモンスターが生き残ったりしたらそれを素材に出して、これでコンセントロールを回収&蘇生してリンク素材にして、墓地のコピーボックルでコンセントロールを蘇生、コンセントロールの効果でコンセントロール特殊召喚、という展開ができたら理想的ですね。


 ところで機塊にはもう1匹下級モンスターがいます。それがこちらの《遮断機塊ブレイカーバンクル》。手札から切れば機塊に和睦の使者を与え、墓地から除外すれば効果破壊の身代わりになってくれます。こいつが墓地にいてくれないと不安でデュエルできないです。大抵いないんだけど。こいつを通常召喚からリンク素材にした時、うっかり上述のエレクトリリカルワールドでサルベージしちゃうと墓地効果が使えなくて詰むことがあるので注意しましょう。(3敗)

 (補足)メインデッキに入る機塊は3種類ですが、その代わりになるモンスターもいます。《フォーマッド・スキッパー》はEXデッキのカード名をコピーすることができるので、これを4種類目とすることもできます。リンク素材になった後は機塊と高相性の《グッサリ@イグニスター》をサーチできます。(グッサリは容易に特殊召喚できる高打点で、リンクモンスターが相手を戦闘破壊したらダメージを与え、墓地から除外すれば戦闘を行う2体の攻撃力を永続的に3000にできます。プロペライオンと組み合わせれば一方的に殴り勝てて最強です。さすがアニキのカードです!)ただレアリティがSRだったので採用を見送りました。


 あとは……《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》(きこうちょうとこようずめのながなき。通称トコちゃん)は自身をリリースすることで3種類の機塊を全てリクルートすることができます。さらに《スモール・ワールド》を絡めれば、墓地から除外して裏側表示で除外されている機械族を手札に戻す効果も活かすことができます。

 これは是非とも狙っていきたい強力なコンボですが、召喚権を使う上にリリースコストを払うのでうららで止められたら目も当てられません。このためだけに《墓穴の指名者》を積んだので、これを握っていて絶対ウララを打たれない時のみ狙う感じでやっていきましょう。URポイント、本当に本当に使いたくなかった…… スモールワールドは目当てのカードをサーチできるのか不安になることが多々あると思いますが、スモールワールド検索ツールというものがありました。本当に便利です。ありがとうございます。


 それからコードブレイカーのギミックも採用しています。メインデッキに《コードブレイカー・ゼロデイ》が1枚。EXデッキにリンク2の《コードブレイカー・ウイルスソードマン》とリンク3の《コードブレイカー・ウイルスバーサーカー》が入っています。

 ウイルスソードマンはリンク召喚成功時に相互リンクなら、リンク先となる自分フィールドに除外以外のどこからでもゼロデイを特殊召喚できます。相互リンクになる場所と別のリンク先となる場所が必要となる効果ですが、セルトパスの真下に出せば効果が適用できます。ウイルスバーサーカーコードブレイカーを2体まで同じ条件で出すことができ、真上と右にリンクが向いているのでやっぱりセルトパスの真下に出せばソードマンとゼロデイを蘇生できます。さらに魔法罠を2枚まで割ることができ、アクセスコードなどに繋ぐこともできます。単純に攻撃力も高く、有利な状況でターンが回ってきたらこの動きでゲームエンドまで持ち込むことも可能です。ゼロデイを素で引いちゃったら……頑張りましょう。



 このルール特有のメタカードとして、《弾帯城壁龍》(ベルトリンク・ウォール・ドラゴン)と《連鎖除外》(チェーン・ロスト)を採用しました。

 弾帯は自分がリンク召喚した場合にのみ出せる特殊召喚モンスターで、召喚時にカウンターを2つ、互いのスタンバイフェイズごとに1つ置き、モンスターがリンク召喚されるたびにカウンターを2つ取り除く。お互いにリンクモンスターでしか攻撃できず、カウンターの数以上のマーカーを持つリンクモンスターを出せない、というもの。
 このカードを出した後に自分が1度リンク召喚すれば、返しのターンに相手はリンク1を一度しか出せず、そうでなくてもリンクのデッキは次々にリンク召喚することでアドバンテージを稼いでいくので、多くのデッキに対して強力な抑止力として泡影や一滴の的になって働いてくれました。【ベン・ケイ】のようなリンクを使わないデッキも止められます。一回も当たらなかったけど。
 リンク1を並べて戦うデッキである【機塊】との相性はバツグン。ただし、同じくリンク1で戦う【閃刀姫】やリンク召喚でない方法でリンクモンスターを展開できる【鉄獣戦線】にはあまり刺さらないという感じでした。

 連鎖除外はほぼ20年前のカードですが……《奈落の落とし穴》の攻撃力1000以下バージョン。デッキから同名カードを根こそぎ除外できるのが特徴です。
 リンク召喚をメインにするデッキは下級モンスターを召喚→リンク1を召喚→素材になったカードとリンク1の効果でアドを稼ぐ、といった流れが主なので、そこに刺さってほしいなと思って採用しました。でも普通に《昇天の黒角笛》でも良かったのかなぁ……


 これ書いてる間にイベントのほうも終わっちゃいました。結果は51戦23勝で勝率45%と、あんまり芳しくない結果になっちゃいましたね。なかなか癖が強く難しいデッキではありますが、テキストが複雑なので相手のプレミを誘える普段は使わないデッキを試してみることができるイベントはやっぱり楽しいです。石も貯まったのでまた新しいデッキを組んだりしてみたいですね。あとこのデッキを組むにあたって遊戯王VRAINSを見返したんですが、やっぱりロボッピ周りのストーリーはすごくいいです。dアニメとかで見れるので、見てない人はぜひ見てみてください。

それでは。

シンクロエクシーズフェス半分楽しかったね

 完走すらしてないですね。今回はシンクロ×エクシーズフェスティバルということで、エクストラデッキに入れられるのはシンクロモンスター及びエクシーズモンスターのみ。それぞれの特殊召喚を行うイベントミッションがあったので、両方をバランスよく行えるデッキを組むか、どちらかに特化したデッキを2つ用意して使い分けるかをしないとミッションの完遂はできない仕様でした。ちなみにシンクロ側は完遂してないです。詳細は後述。

 それではデッキ解説していきます。

 デッキ1は前のエクシーズフェスティバルとほぼ同じクラゲ先輩デッキです。変更点として、シンクロが使えるということでチューナーモンスターの《竜宮の白タウナギ》、及び星8のシンクロモンスターを追加しました。あとはお馴染みのメタカードとしてトップメタの相剣に刺さる《トークンコレクター》、配布された《禁じられた一滴》を入れています。一滴は手札コストを回収しやすい割に墓地肥やしが苦手な魚族のサポートとして適していると思います。ちなみに前のデッキには入っていた《御前試合》は禁止カードに指定されていました。クラゲ先輩でロックする最強の戦術が……

 《竜宮の白タウナギ》は魚族以外をシンクロ素材にできないデメリットがあります。このデッキで魚族以外の星4モンスターは《トークンコレクター》と《サイレンス・シーネットル》の2種類。さらに《カッター・シャーク》、《ランタン・シャーク》の効果を使ったターンはそもそもシンクロ召喚できない制約が課されるので、それらにも気を使った立ち回りが必要となります。それでも《ダブルフィン・シャーク》、《白の水鏡》、《白の救済》に対応するチューナーは貴重なので3枚積みです。とはいえやっぱりエクシーズが使いやすいのでエクシーズに偏重した戦略を取ることにはなります。

 このデッキならではの星8シンクロとしては《白闘気白鯨》、《魔救の奇跡-ドラガイト》を採用しました。(高かった……)前者は攻撃表示モンスターを一掃し、守備表示モンスター相手なら連続攻撃と貫通効果で攻め立てられます。後者はまず間違いなく墓地に水属性がいるので魔法罠の無効効果を適用できます。
 正直なところを言うとクラゲ先輩こと《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》が安定して強すぎるのでモンスター除去の必要性が薄く、先輩の弱点を補えるドラガイトが優先されるので白鯨を出すことは一度もありませんでした。

 このデッキはかなり安定して勝利でき、エクシーズのミッションを割と楽しく完遂できました。ということで次はシンクロデッキを使おうと考えましたが、手持ちのデッキにシンクロ偏重のデッキはこれしかありませんでした。

 【フォーチュンレディ】です。……【フォーチュンレディ】です。

 なんか新規の構築済みデッキで魔導書周りのパーツが集めやすくなり組みやすくはなったんですが、それでもほぼほぼどうしようもないデッキとなっています。こんなこと言いたくないんですけどね。
 強みとしては《フォーチュンレディ・ウォーテリー》、《フォーチュンフューチャー》、《ルドラの魔導書》で2枚ドローできます。強欲な壺を9枚積めるデッキが弱いわけなくない?(弱い)

 ウォーテリーはターン1の制限がないので《地獄の暴走召喚》で3体出せば6枚ドローできます。《フォーチュンレディ・パスティー》がいればフォーチュンフューチャーの発動には基本的には困りません。ルドラの効果は墓地送りとドローが同時なので《フォーチュンレディ・ライティー》がタイミングを逃しません。魔導書にコンマイ語の尻拭いをさせるな。

 ということでうまくデッキが回って展開ができればシンクロ召喚に繋ぐことができます。シンクロに偏重する理由はフォーチュンレディ最大のサポートである《フォーチュンレディ・コーリング》を発動したターンはシンクロ召喚しかできなくなるからです。これを使っていなければ暴走召喚したウォーテリーからクラゲ先輩を呼ぶこともできます。出したいフォーチュンレディのエースは《フォーチュンレディ・エヴァリー》。

 エヴァリーは特にフォーチュンレディとシナジーのある効果を持っているわけではないのですが、自己再生効果を持っているのでフィールドに維持しやすい、強いフォーチュンレディというだけで出す価値があります。フォーチュンレディの存在が効果の発動条件になるカードは《フォーチュンレディ・コーリング》、《フォーチュンレディ・ウォーテリー》があり、どちらもこのデッキでは非常に重要度が高いです。

 あと入っているのは星7シンクロを補助する《亡龍の戦慄‐デストルドー》、魔法使い全体をサポートする防御札の《ウィッチクラフトゴーレム・アルル》、攻撃力?との併用が必要となる《カトブレパスと運命の魔女》、ライティーのトリガーを引ける《時花の賢者ーフルール・ド・サージュ》を入れていますが、まだまだベストなバランスは掴めていないというのが本音です。魔導書の採用バランスも良く分からないし。ドローソースが非常に多いのでデッキ枚数も多少多くしてもいい(せざるを得ない)のかなというのもよく分かっていません。何もわからない。カードゲームが下手。


 ということでクラゲ先輩デッキではそこそこ勝てて、フォーチュンレディデッキではそこそこ勝てないという結果でした。

 前回との差し引きで39戦25勝で勝率64%でした。今回はそもそものデュエル回数が少なかったですね。だんだんとマスターデュエルへのモチベーションが下がってきてるんでしょうか……新しいデッキを組むなりして、何とかしたいところです。
(別にいいんじゃない?ほかにもやること山ほどあるんだし……)

アモルファージはどうしようもない

 遊戯王の近況報告です。

 とりあえずデュエリストカップはようやくレベル17になりました。16と15を7往復くらいした気がします。(雑魚)ここから流石にレベル20は目指せないと思うのでこの辺りでブログに残しておこうと思います。

 まず初めにイベント・デュエリストカップについて。普段のエキシビジョンイベントと違い、ランクマッチと同様のガチ大会企画です。つまりいつもの奇を衒ったようなデッキが活躍することは難しく、ランク戦の環境に存在する一線級のデッキたちを相手にしなければなりません。使用デッキは【アモルファージ】です。

www.yugioh-card.com
(画像は上記公式ページから引用)

 【アモルファージ】。EXデッキからアモルファージ以外の特殊召喚を封じる永続効果、アモルファージが存在する場合に適用される特定効果を禁止する代わりにスタンバイフェイズ時にフィールドのモンスターをリリースする維持コストを要求するP効果を共通して持っているカード群です。様々な問題を抱えているテーマですが、まず大きな問題点を一つ挙げます。
 アモルファージにはリンクモンスターがいません。2つのPゾーンにアモルファージをセットすると、スタンバイフェイズに2体のモンスターをコストとして支払った後、EXデッキからのP召喚は1か所のEXモンスターゾーンにしかできないので、戦線が崩壊しロックが瓦解することになります。
 もう一つの問題点はテーマ全体のまとまりの悪さです。アモルファージにはスケール3のモンスターとスケール5のモンスターの2種類がいますが、レベルは2、4、6、8の4種類となっています。レベル4以外は使うなってこと?
 他にも初動が全く安定しなかったり星4アモルファージのP効果が軒並み微妙だったりせっかく盤面作っても汎用カードで突破されたり捲り性能が皆無だったりアドバンテージ獲得能力が無かったり臨機応変な戦い方ができなかったりするんですが、それらについては後々解説します。
 現状のデッキレシピはこちら。

 デッキのコンセプトとしては、スケール12の《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》とロック効果を持つアモルファージ(スケール3or5)でレベル8である《アモルファージ・イリテュム》を展開しロックを維持する、という状況を目指します。
 レボリューションドラゴンをサーチできる《EMドクロバット・ジョーカー》《天空の虹彩》も3積みし、状況に応じてレボリューションドラゴンのサーチ効果(アモルファージをなんでもサーチできる)を使います。

 Pゾーンに置くアモルファージはモンスター効果を封じる《アモルファージ・ガストル》と魔法を封じる《アモルファージ・ルクス》の選択になります。サーチを封じる《アモルファージ・ノーテス》、実質的なマクロコスモスになる《アモルファージ・イリテュム》は刺さる範囲がちょっと限定的なので優先度は低めです。こいつらは上級モンスターなので、フィールドに出て暴れるというお仕事もあるので。他のアモルファージは不採用です。

 ガストルとルクスのどちらを優先するかという問題がありますが、最近はルクスを優先して魔法を封じたほうがいいような気がしています。モンスター効果を封じるのは影響が大きいですが、そもそもサンボルやライストを通すと死ぬし、最近流行りの勇者ギミックはモンスター効果を使わずにこちらの盤面を突破してくるので、魔法を封じたほうが安定すると思います。とはいえ状況によりますね。《魔宮の賄賂》を伏せているならガストルでいいかもだし、逆に《無限泡影》を伏せてるならルクスでいい、みたいな判断の指標にできます。

 その他のカードについて。《カラテ魂KURO-OBI》は貴重なスケール9なのでモンスター効果度外視で採用しています。(なので別の魂でもいい)デッキからのアクセス手段はエレクトラム以外ないので引けたらラッキー、程度で使っています。ネットの海にはこれへのアクセスのために《聖騎士の追想ゾルデ》及び《ゴヨウ・ディフェンダー》を採用したアモルファージデッキもありました。検索したら出てくると思うので参考にしてみてもいいと思います。

 《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》はイリテュムと同じ星8なので打点目的でのP召喚、スケール0を活かした下級アモルファージによる時間稼ぎ展開、P効果によるEXデッキのドラゴンの回収などできることが多いです。ただやっぱり低い側のスケールとしてアモルファージを使いたいので、あんまりこっちをスケール運用はしたくないですね。

 《EMオッドアイズ・シンクロン》《オッドアイズ・フュージョン》はピン刺しですが天空の光彩からアクセス可能。前者は星8ドラゴンたちとバロネスになるのが主な仕事で、後者は後攻展開や巻き返しなどでうまく使えたらいいな、くらいのテンションでの採用です。バロネスは出せたら強いけど無理に狙わずアモルファージ展開を優先したほうがいい気がしています。泡影の打ちどころになっちゃうし、バロネスは突破される率が体感高い気がしています。とはいえ特定の永続カードに依存する【Sin】のようなデッキには多少頑張ってでも出す価値があると思います。【ヌメロン】とかならアモルファージの共通効果で止められるからいいです。フュージョンは最初は入れていなかったんですが、【フルバーン】のようなデッキに対して強く出られる《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》へのアクセス手段を増やすために採用しました。実際には《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》を呼ぶことが多くなりましたが、やっぱり1枚あると違うと思います。どちらにせよ初動安定目的で採用している《強欲で金満な壺》で除外してしまうとおしまいなので、ちゃんとEXデッキに何が残っているのかは意識しながら戦う必要がありそうです。あとアモルファージの共通効果で基本は出せないので、そこも意識する必要があります。

 《エキセントリック・デーモン》はスキドレ等の辛い永続カードを処理できるので入れてみました。あんまり活躍を実感しにくいけどスケール7なのでアモルファージの展開を阻害しないのはいい感じです。レボリューションドラゴンの縛りがあるので再利用は基本的に難しいです。

 《デュエリストアドベント》でサーチできるのは《ペンデュラム・トレジャー》、《ペンデュラム・リボーン》、《ペンデュラム・スイッチ》の3種類。トレジャーはイリテュムへの初手でのアクセスにしか使えません。まぁファンタズマと併用してレボリューションを無理やり持ってくることはできるけど…… リボーンは数少ない壊獣対策になるので、特に理由がなければこれをサーチして伏せておきたいです。壊獣だけは本当にどうしようもないので…… スイッチはなんとなくピン刺ししてます。高いスケールがなくてP召喚できない時に、これがあれば無理やりイリテュムを展開できます。スタンバイフェイズのリリースコストを踏み倒したりもできます。あれ?強そう…… でも2枚引くと腐るのでピン刺しでいいと思います。

 アモルファージ特有のサポートとして《アモルファージ・インフェクション》をピン刺ししています。イリテュムの攻撃力が3000のラインを突破してくれますし、ゆるいトリガーでアモルファージのサーチができます。特にドクロバット召喚→インフェクションと虹彩発動→虹彩でドクロバット破壊という動きをすれば合計3枚のサーチが可能です。あったら嬉しいけど2枚来られると困るからピン刺しにしてます。(ちなみにこの動きを重視するのであれば4枚目のドクロバットとして《フロント・オブザーバー》の採用も考えられる)

 手札誘発は《トークンコレクター》《原始生命態ニビル》《無限泡影》の3枚。正直少ないですが、これ以上増やすと初動の邪魔になってしまう気がしています。

 《トークンコレクター》は最近流行りの【勇者】や【相剣】、ハリラドン展開を止めることができ、墓地からの発動も可能なので潰しがききます。ニビルはちょっとコツが必要で難しいけど……うまく扱えれば強力です。泡影は言わずもがな。増Gはあった方がいいと思いますが持ってないんですね。うららは……うーん……(よく分からん)あとは《アーティファクト-ロンギヌス》も環境的に強そうな気がします。手札からリリースする効果はインフェクションとも高相性みたいに見えるけど相手の先行1ターン目ならインフェクションは張れず、それ以降ならアモルファージで基本ロックするから共存する機会はあんまりないかもしれない。それなら《スカル・マイスター》でいいのかも……ふわんだりぃず対策にはならないけど。

 ここから不採用のカードについても触れておきます。
 まずは《竜剣士ラスターP》。強力なP効果を持つ制限カードですが、結局Pスケールは9以上+アモルファージの状態を維持していたいので抜きました。この方が安定しているので抜いてよかったと思います。
 《金満な壺》は使い切ったレボリューションドラゴンを再利用できるので強そうと思ったんですが、初動で使えないので抜きました。何はなくとも初動を安定化させないと勝てないデッキであるという自覚が必要です。
 《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》などのオッドアイズギミックは、何よりスケール8というのが使いにくいので抜きました。初期のころはスケール8に《魂のペンデュラム》を使っていた時期もあったんですが。
 【巨神竜】のギミックを流用し、墓地からの展開をメインにするということも考えましたが、まず《トレード・イン》がURであること、結局フィールドからはEXデッキに行ってしまうアモルファージを墓地展開メインにするのは噛み合わないこと、墓地に送るカードと蘇生するカードが両方必要で事故要因になること(それはペンデュラムもだが……)などを理由にその軸を諦めました。
 アモルファージは最上級モンスターを擁するので《D-HEROダッシュガイ》と相性が良く、《D-HEROデストロイフェニックスガイ》を出張させるのもよさそうな気がしますが、素材を素引きすると事故になること、そもそもレアリティが高くて持ってないことから不採用です。ちなみに相手が先手でデスフェニを出してくるとおしまいです。

 最後に相性の良い/悪いデッキについて。EXデッキに大きく依存し、メインデッキには貧弱なステータスの下級モンスターしかいない【コード・トーカー】のようなデッキは得意です。エクストラデッキをあまり使わないデッキでも、【ふわんだりぃず】はモンスター効果に依存しているのでガストルを出せれば有利に戦えます。逆に魔法を止められると困る【閃刀】や【ブラック・マジシャン】も優位が取れますが、これらはうまく刺さるかどうかが非常に運に左右されるところがあります。
 罠カードへの対策を切っているので、罠を主体とした【蟲惑魔】や【エルドリッチ】、【フルバーン】などはやや苦手です。それぞれEXデッキ封じ、墓地封殺、スターヴヴェノムの全体除去などの対策はできますが。メインデッキから高攻撃力が出てくる【フォトン】、【マシンナーズ】などもやや苦手。フリーチェーンの除去罠を擁する【電脳堺】【サラマングレイト】【ドラグマ】なども厳しいです。一番苦手なのはモンスター効果・魔法・罠をバランスよく採用しており、どれを止められても動ける【真竜】。同様の理由から【帝】も苦手です。
 とはいえ先行を取られて制圧盤面を作られるとおしまいなので、今までの話は全てこちらが先行を取った前提のお話です。かつこちらが手札事故を起こしていない前提のお話なので、実際の勝率がいいか、というとそんなことはないです。金のかかるじゃんけんとはよく言ったものですね。

 アモルファージはどうしようもない。

エクストラゼロフェスティバル楽しかったかな

 まだフェスティバル期間は終わってないですが、とりあえず満足するまで走れたので振り返り記事を書こうと思います。


▲執筆時点でのメダル数。もうちょっと頑張れよという気もしますけど。

 今回のルールはエクストラゼロ、つまりエクストラデッキを使用せずにデッキを組む必要があります。エクストラデッキを使わないということは事故率が上がるということなので、普段以上に安定した展開のできるデッキが求められるということですね。

 最初はエクストラなしならアドバンス召喚から出てくるゴツいエースモンスターがいるデッキがいいんじゃない? という考えから【地縛神Uru】を組んでみました。

 通常召喚可能な昆虫族の最大打点を持ち、地縛神の共通効果で直接攻撃可能、固有効果で自分のモンスターをリリースし相手モンスターのコントロールを奪うことができるという強力モンスター。結論から言うとこのデッキはダメでした。

 そもそもアドバンス召喚を主体にするためにはリリース要因とエースをうまいこと握っていなければならず、地縛神ならさらにフィールド魔法も展開する必要があり、そして地縛神の強さはその手間に見合うほどではない、ということです。このデッキは結局フェスでは使いませんでした。

 ということでフェスで使ったデッキ①、【ウォールバーン】です。

 これは紙でも組んでいたことのあるデッキを再現したもので、相手の攻撃を往なし続けながらじわじわと相手のライフを減らしていくのを目標としています。戦闘破壊耐性のある《マシュマロン》等は強いですが、相手が攻撃してくれないと困るので少なめにしています。
 本当はここに《ご隠居の大釜》を入れて、決闘が膠着した時にエンドカードになってくれるようにしたかったのですが、このレギュレーションでは大釜は禁止カードでした。なんで?
 エースモンスターがいないので安定して回せる……かと思いきやそんなことはなく、初手によっては全然ダメージを与えられる盤面を作れず、何よりバーンデッキは触っててなんか違うな……と感じたので別のデッキを組むことにしました。フェス開始直後はそこそこバーンデッキが多く、ミラーマッチは本当に不毛でした。

 新しく組んだデッキ②、【ホーリーナイツ】です。

 光属性・ドラゴン族・星7をサポートする光属性・天使族・星4のモンスター群で構成されるデッキです。手札からの特殊召喚成功時にフィールドのカードを何でも1枚破壊できる《聖夜に煌めく竜》をあの手この手で相手ターンに出したり引いたりすることでアドバンテージを稼いでいきます。最近新規(オルビタエル)が追加されたそうですが、シクパに入ってないし、まぁ無くてもいいかな……と思いました。
 悪くはなかったんですが、やっぱり安定性に欠けるというか……ドラゴンとそれを展開するカード、逆に手札に戻すカードをバランスよく握っている回は多くはなく、また永続カードに頼るデッキなのでそれが除去されると立て直しが大変です。
 Wikiにラディアンを採用するといいとか書いてあったんですが、相手フィールドに闇属性がいると嬉しいカードって基本的に《聖なる篝火》だけなので、そんなに美味しくはないかな……でも壊獣はあると便利っちゃ便利だからな……という感じ。何が正解かはよく分からないです。
 失楽の魔女でアラメシアの儀に合わせてオーロラ・アンギラスを出せると爽快でした。

 最終的に落ち着いたのがデッキ③、【ドラゴンペンデュラム】です。

 普段ランクマで使っているデッキとほぼ同じですね。あのデッキは《アモルファージ・ノーテス》でEXデッキ封じをするのをメイン戦術にしているんですが、このルールではそもそもEXがないのでその枠がなく、代わりにアークペンデュラムからファンタズマドラゴンの動きやイーサルウェポンの召喚・特殊召喚が多少しやすくなっているかと思います。
 特にこれと言って強いギミックのないデッキではありますが、なんか割とそこそこ勝てました。そこそこ打点をいっぱい並べて殴ると強い!みたいなことですかね。あんまり釈然としないけど……
 イーサルウェポンの再利用のために《門前払い》を入れてみましたが、あんまり使いどころは無かったですね。ここは反省点です。

 わかってたことですがやっぱり【ふわんだりぃず】が辛いですね。【ウィッチクラフト】や【Bloo-D軸D-HERO】も強かったです。後半では【ベン・ケイ1キル】も多かったですが、ベンケイならホーリーナイツやイーサルウェポンで対策可能……とはいえサイクロンなどが揃っていれば突破されちゃうのでやや有利、程度でした。

 今回の戦績は前回までのを差し引いて174戦103勝の約59%……そんな回数走ったっけな……あと勝率低いな……プラチナ入っちゃったからかな……そんなことないかな……
 最近はエキシビションに限らず、ランク戦も本当に辛いゲームが多く、対人戦は引退したくなるけど石だけはほしいから仕方なくランク戦をやっているような状況で、なかなか不健康だなぁと自分でも思います。カジュアルマッチの実装でいい方向に変わっていってくれればいいんですが。次回はリンク召喚フェスティバルでしょうか。楽しみ……楽しみかなぁ……できるだけ今後も頑張ってみようと思います。