リンクレギュレーション楽しかったね

 リンクレギュレーションイベント、とりあえず期間内に報酬をすべて取ることができました。ランクはまだダイヤ5だけど。
 今回のイベントはその名の通りEXデッキにリンクモンスターしか入れられないという縛りのあるルールでした。リンクのデッキといえばもちろん、アニメVRAINSで出てきた……

 そう、【機塊】ですね。劇中でのデュエル回数は2回と少ないものの、1戦目では【ドローン】のブラッドシェパードと【オルターガイスト】のゴーストガールの2人を相手に勝利、2戦目では【サラマングレイト】のSoulburner相手にほぼ勝利(実際にはロボッピの人格が耐え切れず実質デュエル中断)と輝かしい結果を残しています。こんなん負けるわけないやん!


 デッキ内容はこんな感じ。それでは解説をしていきます。

 【機塊】はレベル1の下級モンスター3種類と、リンク1のリンクモンスター5種類、それとリンク2の《充電機塊セルトパス》からなるモンスター群です。【アクアアクトレス】を彷彿とさせるカードプールの少なさですね。


 《充電機塊セルトパス》は攻撃力0で、機塊で唯一手前向きのリンクマーカーを持っています。リンク状態の時に攻撃・効果の対象にならず、相互リンク先の機塊モンスターの強化ができます。他の機塊と並べることを前提とする効果を持っていますが、単体ではそんなに強くないような……実質的にサポートカードの魔法カード《機塊テスト》の発動条件になっています。ただこっちも決まれば強いもののロマンカードのような感じがします。


▲2体の機塊を蘇生させれば強いけど、かなりのお膳立てが必要。1体蘇生させるだけなら《機塊リユース》でいい。

 このデッキの主力となるのはリンク1のモンスターたち。【ディフォーマー】のような2種類の効果を持ち、相互リンクか否かで効果が変わるのが特徴です。初見殺し性能が高く、しっかりテキストを読んでるつもりでもよく分からなくなりますね。これが【機塊】デッキ最大の強みです。 AIじゃないと回せない。

 とはいえよく使うモンスターのよく使う効果というのは存在します。体感としてはプロペライオン>ランドリードラゴン≧バキューネシア>ドライドレイク、という感じで、カッパスケールは別枠、という感じでした。


 《扇風機塊プロペライオン》。もっとも使いやすい機塊リンク1だと思います。直接攻撃が可能な永続効果、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を0にする効果を持ち、相互リンクなら自身の戦闘以外でも適用させることができます。
 相互リンクの時の効果は単純に上位効果となりますが、そうでなくても十分に強いです。直接攻撃も可能で攻撃力も機塊の中では高く、どんな状況でも腐りづらい優等生という感覚でした。
 アニメでは自分から攻撃する時には使えず、相手の攻撃力を半分にする効果だったのでOCGで非常に強化されています。


 《洗濯機塊ランドリードラゴン》。アニメではリンク素材にリンクモンスターを要求しており、機塊デッキのエース的な立ち位置でした。OCGになってリンク素材がゆるくなり強化されましたが、でもプロペライオンのほうが強くない……? と思います。
 お互いへの戦闘ダメージを0にする永続効果、相互リンクなら戦闘を行った相手を除外する《異次元の女戦士》のような効果、非相互リンクなら戦闘を行った相手を破壊しその攻撃力分のダメージを与える《ユベル》のような効果(ただし、自分から殴れる代わりに自身は戦闘破壊される)を持っています。非相互リンクのほうが強いよね。でもセルトパスと併用するなら相互リンクが多い方が嬉しいというのが難しいところです。
 どちらの効果も自爆覚悟で相手に突っ込むような動きをしないと効果を最大限に生かせないので、《EMチェーンジラフ》や《遮断機塊ブレイカーバンクル》や《星遺物-『星槍』》や《パラレルポート・アーマー》で戦闘を補助してあげる必要があります。こういうポイントがちょっと評価を下げていますね。攻撃力は機塊の中で一番高いのに、自身の永続効果でダメージを与えられないのも微妙です。弱くはないんだけど……


▲P効果しか使わないけど、戦闘破壊された自分のモンスターを戦闘破壊耐性を与えて蘇生できる。

▲リンクモンスターが戦闘を行う時手札から捨てることで相手の攻撃力を3000下げる。このルールだと発動条件をさらに満たしやすい。

▲リンクモンスター限定で装備対象に効果対象・戦闘破壊耐性を与える。相互互換に《ディメンション・ガーディアン》もある。②はおまけ。


 《掃除機塊バキューネシア》。手札を捨てて相手フィールドのカードを破壊する共通効果、相互リンクならノーコストで相手のメインモンスターゾーンのモンスターを破壊する効果(共通効果とどちらかしか使えない)、非相互リンクなら直接攻撃が可能です。
 効果によってカードを除去できる唯一性を持ったモンスターではあるものの、モンスター除去は他の人たちでもできるので結局コストを払ってサイクロンするお仕事をしてもらうことになります。相互リンクの直接攻撃もプロペライオンでできるし……一応斜め上のリンクマーカーを持ってるので、セルトパスへの相互リンクを稼ぐならこいつを立てておくのはありだと思います。


 《乾燥機塊ドライドレイク》。リンク状態なら攻撃力が1000アップし、相互リンクなら自分のバトルフェイズ中にもう1体のメインモンスターゾーンの機塊リンクモンスターに連続攻撃権を与えながら場所を入れ替えることができ、非相互リンクなら自身への攻撃を無効にできます。なんて?

 相互リンクになる、ということは必然的にセルトパスとリンクしていることになり、入れ替え効果を使ってしまうと相互リンクが切れてセルトパスの庇護を受けられなくなるので、確実に相手を仕留められるときのみ使うのがいいんじゃないでしょうか。よくわからないけど……

 愉快なリンクモンスターの紹介はこんな感じ。カッパは後述します。基本的には(可能ならセルトパスを立てながら)リンク1のモンスターで相手と戦闘を行いジリジリとアドバンテージを稼いでいく、という戦略を取っていくことになります。効果破壊をメインにする【イビルツイン】や【オルターガイスト】には不利ですね。(アニメでは勝ってたけど……)

 続いてメインデッキのカードを紹介します。機塊の下級モンスターは3種類。メインとなるのは《電幻機塊コンセントロール》と《複写機塊コピーボックル》による展開です。

 両者とも自分フィールドに機塊モンスターがいれば特殊召喚できます。コンセントロールは別のコンセントロール特殊召喚されたらデッキからさらに別のコンセントロール特殊召喚できます。コピーボックルはフィールドのモンスターの名前をコピーすることができるので、これでコンセントロールの効果の発動条件を満たすことができます。わかった?

こうなる

 メインデッキの枠を食いがちな展開ルートですが、一応二の矢としての展開ルートもあります。コピーボックルはフィールドと墓地に同名機塊がいる時に墓地から除外することで、墓地の機塊を蘇生させることができます。最重要のフィールド魔法《家電機塊世界エレクトリリカル・ワールド》は自分が機塊をリンク召喚した時に墓地の機塊を手札に戻すことができ、これに最後のリンク1である《計量機塊カッパスケール》を絡めることで展開のやり直しができます。

 カッパスケールは相互リンクなら自身をリリースして墓地から別の機塊リンクモンスターを蘇生でき、非相互リンクならレベル4以下(レベル1しかいないが)の機塊を蘇生できます。適当なリンクモンスターが生き残ったりしたらそれを素材に出して、これでコンセントロールを回収&蘇生してリンク素材にして、墓地のコピーボックルでコンセントロールを蘇生、コンセントロールの効果でコンセントロール特殊召喚、という展開ができたら理想的ですね。


 ところで機塊にはもう1匹下級モンスターがいます。それがこちらの《遮断機塊ブレイカーバンクル》。手札から切れば機塊に和睦の使者を与え、墓地から除外すれば効果破壊の身代わりになってくれます。こいつが墓地にいてくれないと不安でデュエルできないです。大抵いないんだけど。こいつを通常召喚からリンク素材にした時、うっかり上述のエレクトリリカルワールドでサルベージしちゃうと墓地効果が使えなくて詰むことがあるので注意しましょう。(3敗)

 (補足)メインデッキに入る機塊は3種類ですが、その代わりになるモンスターもいます。《フォーマッド・スキッパー》はEXデッキのカード名をコピーすることができるので、これを4種類目とすることもできます。リンク素材になった後は機塊と高相性の《グッサリ@イグニスター》をサーチできます。(グッサリは容易に特殊召喚できる高打点で、リンクモンスターが相手を戦闘破壊したらダメージを与え、墓地から除外すれば戦闘を行う2体の攻撃力を永続的に3000にできます。プロペライオンと組み合わせれば一方的に殴り勝てて最強です。さすがアニキのカードです!)ただレアリティがSRだったので採用を見送りました。


 あとは……《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》(きこうちょうとこようずめのながなき。通称トコちゃん)は自身をリリースすることで3種類の機塊を全てリクルートすることができます。さらに《スモール・ワールド》を絡めれば、墓地から除外して裏側表示で除外されている機械族を手札に戻す効果も活かすことができます。

 これは是非とも狙っていきたい強力なコンボですが、召喚権を使う上にリリースコストを払うのでうららで止められたら目も当てられません。このためだけに《墓穴の指名者》を積んだので、これを握っていて絶対ウララを打たれない時のみ狙う感じでやっていきましょう。URポイント、本当に本当に使いたくなかった…… スモールワールドは目当てのカードをサーチできるのか不安になることが多々あると思いますが、スモールワールド検索ツールというものがありました。本当に便利です。ありがとうございます。


 それからコードブレイカーのギミックも採用しています。メインデッキに《コードブレイカー・ゼロデイ》が1枚。EXデッキにリンク2の《コードブレイカー・ウイルスソードマン》とリンク3の《コードブレイカー・ウイルスバーサーカー》が入っています。

 ウイルスソードマンはリンク召喚成功時に相互リンクなら、リンク先となる自分フィールドに除外以外のどこからでもゼロデイを特殊召喚できます。相互リンクになる場所と別のリンク先となる場所が必要となる効果ですが、セルトパスの真下に出せば効果が適用できます。ウイルスバーサーカーコードブレイカーを2体まで同じ条件で出すことができ、真上と右にリンクが向いているのでやっぱりセルトパスの真下に出せばソードマンとゼロデイを蘇生できます。さらに魔法罠を2枚まで割ることができ、アクセスコードなどに繋ぐこともできます。単純に攻撃力も高く、有利な状況でターンが回ってきたらこの動きでゲームエンドまで持ち込むことも可能です。ゼロデイを素で引いちゃったら……頑張りましょう。



 このルール特有のメタカードとして、《弾帯城壁龍》(ベルトリンク・ウォール・ドラゴン)と《連鎖除外》(チェーン・ロスト)を採用しました。

 弾帯は自分がリンク召喚した場合にのみ出せる特殊召喚モンスターで、召喚時にカウンターを2つ、互いのスタンバイフェイズごとに1つ置き、モンスターがリンク召喚されるたびにカウンターを2つ取り除く。お互いにリンクモンスターでしか攻撃できず、カウンターの数以上のマーカーを持つリンクモンスターを出せない、というもの。
 このカードを出した後に自分が1度リンク召喚すれば、返しのターンに相手はリンク1を一度しか出せず、そうでなくてもリンクのデッキは次々にリンク召喚することでアドバンテージを稼いでいくので、多くのデッキに対して強力な抑止力として泡影や一滴の的になって働いてくれました。【ベン・ケイ】のようなリンクを使わないデッキも止められます。一回も当たらなかったけど。
 リンク1を並べて戦うデッキである【機塊】との相性はバツグン。ただし、同じくリンク1で戦う【閃刀姫】やリンク召喚でない方法でリンクモンスターを展開できる【鉄獣戦線】にはあまり刺さらないという感じでした。

 連鎖除外はほぼ20年前のカードですが……《奈落の落とし穴》の攻撃力1000以下バージョン。デッキから同名カードを根こそぎ除外できるのが特徴です。
 リンク召喚をメインにするデッキは下級モンスターを召喚→リンク1を召喚→素材になったカードとリンク1の効果でアドを稼ぐ、といった流れが主なので、そこに刺さってほしいなと思って採用しました。でも普通に《昇天の黒角笛》でも良かったのかなぁ……


 これ書いてる間にイベントのほうも終わっちゃいました。結果は51戦23勝で勝率45%と、あんまり芳しくない結果になっちゃいましたね。なかなか癖が強く難しいデッキではありますが、テキストが複雑なので相手のプレミを誘える普段は使わないデッキを試してみることができるイベントはやっぱり楽しいです。石も貯まったのでまた新しいデッキを組んだりしてみたいですね。あとこのデッキを組むにあたって遊戯王VRAINSを見返したんですが、やっぱりロボッピ周りのストーリーはすごくいいです。dアニメとかで見れるので、見てない人はぜひ見てみてください。

それでは。