このマンガを読んだ!2020

これを書かないと年を越せない、このマンガを読んだ!2020です。
2017年から始まり、これで4年目になります。
初めになんですけど、次のグラフをご覧ください。それぞれの年に紹介している漫画のタイトル数を表しています。
f:id:cheikii:20201231030632p:plain
多いぞ?徹夜も辞さないつもりで書いていきます。
ちなみにここで画像を貼ってしまったので記事のサムネがグラフになっちゃいますね。それでは張り切って紹介していきましょう!!

・完結済み
初めに、今年は7月に芳文社電子書籍70円セールがありました。(要するにきらら4コマになります)山ほど漫画を買ったんですが、そこから厳選して紹介していきます。

世界一おもしろい漫画、出ちゃったな……
北海道のとある高校を舞台に、初心者3人と経験者1人で器械体操をやる、という王道の部活ものです。全3巻。
表紙見て主人公の等身が気になる……という方いらっしゃると思います。僕もです。でもそんなことどうでもいいくらいこの漫画は面白いです。ギャグセンスが最高。良質なコントをずっと見ている気分になれます。
初心者ばかりのマイナースポーツ部活ものというカテゴリになると思います。明るく、楽しく、ネガティブな4人の挑戦をぜひ楽しんでください。

いやー面白い、最高の漫画!
学校の宿直室に目をつけ、「スクールリゾート部」を銘打って宿直室を改造しながら安眠・休息を追求する、みたいなストーリーです。全2巻。
主人公の寝子が言い出しっぺとなって部活動がスタートし、4人の部員が集まるというというよくある展開といえるストーリー展開なんですが、一番しっかりしている蒼が寝子のことを溺愛しすぎていて、そのおかげで奇跡のようなバランス感覚でストーリーが成立しているという、奇跡の漫画です。ストーリーが成立していないこともありますが、そこは勢いでオチをつけてくるので全然問題ありません。超面白いです。僕は2巻の絶対に笑ってはいけないミーティングの回が好きです。

凄い漫画だ……
病弱で保健室登校をしている主人公を筆頭に、様々な理由から周囲になじめない4人(+1人)が同盟を組んで高校生活を送るという漫画。全2巻。
ギャグセンスももちろん素晴らしく面白いんですが、それ以上にこの漫画は凄くて、でもどう凄いかを書くと致命的なネタバレになってしまうので……読んでみてください。1ページ目から吐血する主人公が見れます。
2巻の先生同士の関係性マジで好きなんですよね……

結局マスターがシロクマだったのは何だったの?全2巻。
これ、本当は買ってしばらく積んでて、でも急にカクテルについての知識が必要になってしまったので読み始めた本です。人生何が必要になってくるのか分からないよね。
内容としては新人バーテンダーの主人公が売れないバーで奮闘するというお仕事ものです。ちゃんと主人公は知識や実力があるのでこの手の漫画にありがちな初心者が周囲から物事を教わるという形式で進んでいくストーリーではありません。
個性豊かなお客さんとのやりとりや、主人公の悩み、オーナーの葛藤などお仕事ものとしてしっかり簡潔にまとまっているストーリーはかなり良いです。バーテンダーという職業はもちろん注文されたお酒を提供するというのが基本的な業務内容ですが、内情としてはそれ以外にも店の雰囲気作りからお客さんの悩み相談まで幅広く、さらには技術の向上というポイントもあり(ここで主人公が悩むところが好きです)、そういうことを考えがちな人には特におすすめです。悩みを解決するわけではありませんが、同じ悩みを持つ人がいるという事実はそれだけで心の支えになってくれます。たぶん。
様々なことで悩み苦しむことは悪いことではないし、特にこの主人公のような悩みがちな人間に対してのオーナーの言葉が良いんですよね。悩んでいる自分を肯定して、悩みを解決する方向ではなく折り合いをつけて共生する方向に考えて生きる、という、良いです……
これ書くにあたってまた読み返したんですけど、カクテルの話とお客様の悩みを織り交ぜて進めるストーリーがやっぱりとても良いです。おすすめ。僕お酒全然飲めないけど。

まるで秋田のような謎の雪国を舞台にした、いわゆる新・日常系といわれる(あってるかな?)漫画。全2巻。
キタランドでは当然のごとくゾンビは出てくるし、冥界につながってるし、UFOは来るし、体はロボットになります。B級SF全部盛りみたいな作品でした。

あのけいおん!の続編スピンオフ、高校編です。唯たちの学年が卒業した後にあずにゃんこと中野梓が部長となってわかばガールズを結成するお話。
当然けいおん!collegeも読んだんですが、あえてこちらをおすすめに挙げている理由があります。
斉藤菫さんです。
わかばガールズのドラマー、琴吹家のメイド、斉藤菫さんをよろしくお願いいたします。

とりあえず芳文社セールの話はこの辺にしておきます。
続いて僕が読み始めた時にはすでに完結してた漫画です。

かわいい。全2巻。
友達がいないエクソシストが友達がいない悪魔を召喚し、友達がいない隣人や友達がいない天使を巻き込んで生活するわちゃわちゃ系漫画。もちろんお話としてめちゃくちゃ面白いし、それでいて”良好な人間関係とは何か”みたいなテーマが見え隠れしていると思います。(半分人間じゃないけど)お話が面白くて、絵が最高にかわいい。最高の漫画ですね。

[asin:B07GWR28L9:detail]
うわー面白い!!!面白漫画!!!!全3巻。
親族を失った主人公がNo1キャバ嬢を目指して東京・錦糸町に上京し、300万の借金を作って歯医者になる話。
この漫画自体は以前紹介した「魔法少女になれません。」をWebで追いかけていた際に同時に配信されていたのでちらっと読んだことはあったのですが、ふと思い出したのでちゃんと読みました。ちゃんと面白い。
本当に面白いです。主人公の底知れぬコミュ力、ボケとツッコミの応酬、二転三転するストーリーに実は結構底知れない主人公という、もう、とにかく面白漫画です。(底知れない主人公というのはあれです、ワンピースのルフィやドラゴンボールの悟空が途中からモノローグを挟まなくなって何考えてるのか読者に分からなくするみたいなやつで、最近だと遊戯王セブンスの遊我くんとかもそれに当てはまるのですが、長くなるので別の機会に。)すべてが面白いです。

PJK(プロフェッショナル女子高生。27歳。)全2巻。
佐藤さんは高校3年生を10留しているのであらゆる高校生活を知り尽くしたプロフェッショナル女子高生なのだ!マジで何???
とんでもない設定と意味不明な展開が楽しめるジェットコースターのような漫画です。矢文で狙撃するくだりめちゃくちゃ好き。

1巻って書いてあるけど2巻以降はとある事情で出ないようなので完結済みにカテゴライズさせてもらいます。
広島を舞台にしたいわゆるご当地漫画で、僕としては今年ちょっと思い立ってご当地漫画を収集したりしていて、その名残です。
中身としては広島に越してきた主人公一家が広島弁をマスターしようとしたり、観光地を周ったり……あんまり特筆事項がない?そんな馬鹿な……

[asin:B077X9FL15:detail]

次は2冊まとめて。それぞれ1巻完結となっています。登場人物は一部共通していますが、見た目と名前が同じだけの別人となっています。キャラデザを使いまわせて便利
ソーダ屋のほうは瀬戸内海のとある島が舞台で、島唯一の商店を営む通称ソーダさんがゾンビ化するところから物語が始まります。ゾンビ化するといっても体が腐敗したり自我を失ったりせず、呼吸と脈拍の停止、食事の不要化という現象が起こります。コミカルな島での日常生活を送りながらこの謎を解くというお話になっています。
ソーダ村のほうは変わって北海道のとある村が舞台。主人公のジャーナリストがダムに沈んだ村の調査をしており、その歴史には4人の神社関係者が火事により焼死した事故が絡んでいることを突き止め、そのうえで火事が起こる1か月前にタイムスリップしてしまうというお話です。
両者ともかなり明るい日常生活と重苦しいストーリーを織り交ぜており(普通に人が死ぬ)、SF要素のあるミステリとして面白いと思います。(僕はよかったと思っていますが、このジャンルは特に好みの分かれるところなので迂闊なことを言いづらいです)
この作品を知った経緯については後述します。

続いて、今年完結した漫画の紹介です。

これ好き!!最高の漫画!!!全2巻。
今年はLINEコミックスのレーベルが台頭してきていて、かなり面白い漫画が散見されます。これもその一つ。
Twitterという架空のSNSがあるんですけど、そのSNSあるあるネタやそれに振り回される哀れな人間模様を描いたギャグマンガです。最高に面白いです。ふぁぼ研が筋肉に完全に乗っ取られる回は最高でした。
だいたい現実のSNSよりもそこから面白い部分のみを抽出した偽りのSNSのほうが面白いに決まっているんですよね。本当ですか?答えはこの漫画の中にあります。

えっ終わったの……?全3巻。
魔法使いに憧れる拳士の女の子が主人公。悪魔の侵略から人間世界を守るために魔法を授かるが、悪魔には魔法が効かない(悪魔は全員全身幻想殺し状態になっている)ので拳で戦おうぜ、というお話。
中身としては北斗の拳みたいにガチの肉弾戦をするというバトル物で、上級の悪魔は能力を一つ持っているのでそれを攻略する手段を模索するという能力バトル物の側面もあります。行方不明になった父親や現実世界で主人公を狙う刺客たちなど、まだまだ話は続けられる設定だったし3巻の随所にそういったこぼれ話があったりしていて……どうにか完結版が見れないか……と思うんですが……まぁこの漫画に限った話ではないので、漫画が続いているというか作者が生きているというその点だけでも我々読者は感謝しなければいけないなと改めて感じました。
面白い漫画です。

[asin:B085L6238N:detail]
これもな……全2巻。
魔法の存在するディストピア(監視社会、言論統制のなされた世界という意味合い)を舞台に、図書館職員の主人公が歴史を研究する中で封印されていた原初の魔女を解放し、誤った歴史に基づく社会を正そうとする話。でいいんだよね?そんな大層なテーマだったっけ……主人公がやろうとしてたのって論文を出すことだけじゃなかったっけ?間違っちゃいないけど
これも2巻で壮大な仕掛けを明らかにして、かなり緻密に練られた世界観の一部を明かす形になったんですが、そのまま完結しちゃいました。

LINEコミックスから。全4巻。
小豆島を舞台にした料理研究部員たちの話。主人公は東京から島に引っ越してきて、部員の母親で厳格な日本料理家の顧問の目を盗みながら島で採れた食材を生かしたイタリアン料理に取り組んでいく、という内容。
まず小豆島の話をします。小豆島はオリーブの生産が盛んなことは有名かと思いますが、そのルーツは明治41年に遡り、政府がオリーブの産地として香川、三重、鹿児島の三県で栽培試験を行い、その中で香川の小豆島でのみ栽培に成功したというルーツがあるそうです。もともと地中海地方で育つオリーブですが、日本には台風や湿気があるとはいえ瀬戸内の気候はそれに近かったと言われています。イタリアンにおいてもオリーブオイルは必須ですから、小豆島でイタリアンを追求するのは理に適っているというわけですね。隠れキリシタンのほうは小豆島とあまり関係はありませんが、そこは語感というか、そもそもこの漫画にキリシタン出てこないですからね。
それぞれの登場人物が(主人公含めて)後ろめたい事実や秘密にしたい過去を背負っていて、それを直接的に解決するわけではないものの、料理を通して培った絆によって困難に立ち向かう、向き合おうとする力を得るというある種王道のようなストーリー展開になっていると思います。
正直なところを言うと僕はあんまり料理ものの漫画について魅力が良く分かっていないところがあって、さらにこの漫画の絵とかいろいろな要素が、言葉を選ばずに言うと好みではない部分もあったのですが、それでも取り組もうとしている題材としてはかなり興味深かったです。そうじゃないと完結まで単行本追わないでしょ。好きな漫画です。

でもこれなんだよなぁ~~~!!!全2巻。
まず前提としてアニメ映画「LAIDBACKERS」というのがあります。短いしdアニメストアで見れるのでまず見てください。話はそれからです。
まず映画のほうの話としては「はたらく魔王さま!」みたいな逆異世界転生ものと思ってくれればいいです。表紙のらんちゃんというのがその世界での魔王に相当する人物なわけです。地球では小学校教師に拾われて小学生として生活しています。
この小学校教師というのが本当にすごい、一言で言うと「妖艶」みたいな人物で、映画のほうではこのあたりの人はサブキャラというかメインとして描かれていなくて、見てる分としては「もっとこの2人を画面に映せ」という感情があったわけです。はい。認めます。
それをしっかりスピンオフで描いてくれるんですよね~本当に大好き。中身としては僕の想像とは全然違ったわけですが、それが悪いというわけではなくむしろそっちが正解だったのか!という納得感に満ちた内容で、かなり満足度が高いです。本当に素晴らしいスピンオフでした。皆さんも、まずは映画から。

ここまでで17作品。まだまだ先は長いです。これを書いてるのは大晦日の午前5時30分です。頑張るぞ!

・連載中
まずどの漫画から書こうか……本当に面白かったやつから並べていきますか。

あの「うたかたダイアログ」でおなじみの稲井カオル先生の最新作は地球外生命体と戦うゆるゆるアポカリプスストーリー!既刊1巻。
まずうたかたダイアログがめちゃくちゃ面白いですよね。あれと思ってくれたらいいです。
地球外生命体「イズリアン」の出現から7年、人類は何とかイズリアンに対抗する手段を身に着け、対処療法的に平和を取り戻すことができたが、人々の危機感は薄れ、それまで戦いに身を投じるのみの生活を送ってきた主人公は居心地の悪さを感じていた。そんな中で鳥取への異動を言い渡され、鳥取基地の人々と交流し、失っていたものを少しずつ取り戻していく……みたいな。かっこよく書くとこんな感じですし、間違っちゃいないですけど、そんな感動ストーリーというのがメインというわけではなく、むしろぎこちないコミュニケーションの軋轢が生む可笑しな人間関係というところが面白いポイントだと思います。会話劇もいちいち面白いし、SFっぽい世界観で地方公務員たちのありそうなお話というか人類の危機に長年晒されると人間こうなるよなっていうのがわかりやすく想像できて面白いです。さらに1巻のラストでは事件の香りがあるというか話を奥深く面白くできそうな終わり方をしていて、2巻以降も目が離せない作品となっているはずです。読みましょう。

はい出た日本一面白い漫画!!!既刊3巻。
時は遡り戦国時代。天下を争うため武将は異世界からエルフを召喚していた。そして現在、長命種であるエルフは神格化され、高耳神社で御神体として祀られており、当の本人であるエルフはすっかり引きこもりになってしまっていた……みたいな世界観で、主人公である巫女がエルフと喧嘩したり一緒に遊んだり神事をしたりするというお話。
このエルフは江戸時代を始めから終わりまでその目で見続けていた生き証人であって、まずそのお話がそもそも面白いというのがあります。さらに3巻までで江戸のエルフのほかに大阪と金沢のエルフ、及びその巫女が登場していてその誰もが個性的で良いキャラをしているというのもあります。普通に日常生活を送っているだけでめちゃくちゃ見てて楽しい、そんな漫画です。
……このエルフが神事の中で富士山の話をするとき、富士山の名前の由来は不死である、それは竹取物語に由来している、と話すシーンがあります。マジでエルフの不死性から目を背け続けていたい全人類をぶん殴るシーンが本当に大好きなので、よろしくお願いいたします。

うわー最高の漫画!!日本一!!既刊4巻。
精霊という巨大な生き物がいる世界で、精霊は生きている間は人々に恵みを与えるが死ぬと死体から呪いを振りまくようになるので葬儀を執り行わなければならず、その使命を背負った少女の旅の物語。絵がかわいい。
主人公は当然精霊を葬って魂を還さなければならないという使命を背負っており、それを当然のものとしているが、葬儀は命の危険も付きまとう行事であり、また精霊が死んだ際にいつでも葬儀師が来てくれるというわけでもないという集落の人間の思いもあり、様々な人間の意見と衝突しあい、その中で主人公がどうするのか……といったかなり重めのストーリーが魅力です。絵がかわいい。
精霊の呪いというのは災害であり、人間は持てる技術によって人命を守るのは当然であり、それは精霊に対しての倫理的な問題よりも優先すべき事項である、というのが代表的な対立案です。実際のお話はもう少しこじれていたりするんですけど、主人公は旅に出たとはいえまだ未熟な面もあり、そういった対立する意見を持った人々と接しながらも自分に与えられた使命を果たさなければならないというジレンマに見舞われていくわけです。
本当に素晴らしい漫画です。正直泣いちゃいました。大好きな漫画です。

最高の漫画!!令和で一番面白い!!既刊2巻。
科学技術が発展し、魔女が必要とされなくなった現代社会で何とか魔女として生きていこうとする2人のお話。お仕事ものに分類されると思います。
片やできることをコツコツやりたい、片や生活が成立していればどうでもいいという対立した意見を持つ2人が、双方に折り合いをつけて協力して依頼をこなしていくというのが主な流れになっています。
作者の秋タカさんは「恨み来、恋、恨み恋。」を書いていらっしゃった方で、かわいらしい絵柄と重厚なストーリーにバトルシーンというすごい漫画を描いていらっしゃったのですが、本作でもその構成能力はもちろん発揮されており、様々な人間模様、伏線を張って見事に回収する手腕に惚れ惚れします。素晴らしい漫画です。

この漫画の底知れなさにあなたはきっと恐怖する。既刊2巻。
主人公は高校教諭の叔父にせがんで女子高への転入を許可され、それまで辺境で同年代の女の子がいなかったことから女の子のいる生活に憧れを抱いている。そんな中で叔父が女子高でのヒエラルキーとマウンティングについて主人公に啓蒙する……みたいな話。ですが、ここが本質ではありません。女子のマウンティングが怖いとかそんな単純な話ではないです。むしろそんな要素全然ありません。
劇中に頻発する劇中劇の構造や時系列不明なキャラクターごとの人物紹介、及びその説明に使われる意味不明なステータス数値など、読む側にとってかなり不親切な構造で描かれており、最初は不慣れなのでかなり戸惑うと思います。そこに慣れてきてようやく物語の全貌がつかめ始めたところで、ある一つの事実が明かされる、それが何を意味するのかを個人的にはまだつかめていないのですが、とにかく一つだけ断言できるのはこれはめちゃくちゃヤバい漫画だということです。先述した底知れない主人公というのがここでも出てきます。人間離れした主人公の達観に周囲の人間がドン引くみたいなやつ、あるじゃないですか。あんな感じです。
詳しく言ってないので全然わかんないと思います。僕もわかりません。例えばヒエラルキー的な社会構造が存在していて、それを外部から俯瞰する観測者とその社会の間の順位付けはどのようになされるか、みたいな話とか、あとは生きている人間にどれだけの“キャラクター性”を与えることができるか、みたいな議論もできるかもしれません。わからないですけど。

全員バカのSPY×FAMILYみたいな漫画。既刊1巻。
とある中学のクラスに、母性に帰れなくなった宇宙人、抜け忍、サイキック(読心能力持ち)、女装した男子の4人が集まってしまい、全員が秘密がばれないようにしながら生活するというコメディ。コメディだけど毎回緊張感がすごいし人間関係はすぐにギスるし怖い、怖面白い漫画です。いや本当に読んでてめちゃくちゃ楽しい。おすすめです。

自意識狂わせ漫画第一位。既刊1巻。
まず常識を捨ててください。主人公のすずねさんが野生の左手を拾って世話をするという漫画です。左手です。クレイジーハンドです。
1巻からかなり物語の核心に迫っているのでお話として面白いか、と言われるとよくわかんないですけど、人間の左手が独立した生命体として動き回る様を見せつけられるというのはシュルレアリズムの境地に至っており、読み終わったあとふと自分の手元を見て、そこに左手がついているという事実に言い様のない違和感を覚えることでしょう。
あと周囲にばれないように袖の中で恋人繋ぎするシチュエーション、マジで天才過ぎる。

これめっっっちゃ面白いです。既刊1巻。
この表紙で漫画の中身が下町グルメものだと気付ける人間いないでしょ。僕は読んでても途中まで異世界ファンタジーだと思ってました。いや異世界ファンタジーではあるんですけど。異世界ファンタジー下町グルメものです。ストーリーを完璧に説明してしまったな……
主人公は力がすべての魔界においてトップに君臨する竜魔神姫〈トンデモナイゼ〉で、地球を滅ぼそうとしているんですけど、魔界のルールとして滅ぼす世界から何か一つを選んで世界の証として残さねばならない、というのがあり、それを何にするか決める過程で下町探訪をするという、そういった運びになっています。
サラッと流したけどこの漫画の魅力の一つにバカみたいな固有名詞とそのルビというのがあって、そういう馬鹿馬鹿しい小ネタが楽しめるとさらにお得です。僕は大好きです。
もちろんグルメ漫画なので飯がメインであり、そのメニューにこだわり抜いた料理人や店員たちも魅力の一つです。様々な要素が盛り合わせになっていながら一つの作品として成立しているところが本当に不思議で、面白いです。

グルメ漫画が出たのでこっちも。既刊1巻。
タイトルの通りのストーリーです。主人公はイギリスの豪邸に仕えるメイドなんですけど、豪邸が爆発したので1年間日本で暮らすことになり、せっかくなので美味しいものをたくさん食べよう!みたいなお話です。僕も1年間単位での休暇が欲しいなぁ……
お話が重苦しいとか底知れなくて怖いとか全然なく、安心してメイドさんが食べているところを見られるというタイトルに偽りなしな漫画です。隣人や地域住民などとの交流もあったりして。こういうのもいいと思います。

[asin:B08M9F9HT2:detail]
ものを食べる漫画繋がり。人は死にます。既刊1巻。
シタミさんは特殊な経歴を持つ暗殺者で、もともとはとある組織に使われていたがその組織は崩壊し、暗殺業で生計を立てながら日本全国を周り、記憶の奥底にある「故郷」の景色を求めて彷徨う、みたいな話。重くない?重いよ。
シタミさんは「ご当地殺法」という特殊な暗殺術を使い、それぞれの地域特有の方法で事故死に見せかけた殺人を行う……みたいな。なのでローカル漫画的な要素も含まれるという点も魅力ですね。
2巻からは敵対組織?との全面抗争に移りそうな感じがしています。バトルとグルメが好きな方はぜひ。

[asin:B0859GPNZV:detail]
さらに旅とグルメ繋がり。既刊2巻。
江戸時代(元禄の頃)から現代にタイムスリップしてしまった主人公が伊勢を目指して東海道を食べ歩く、というお話。実質無一文でタイムスリップして食べ歩き以前に生活が成り立つのか、等の根本的な疑問はあるものの、東海道を徒歩で旅するというなかなかないシチュエーションではあるのでそこに魅力を感じる方はぜひ。みたいな。

じゃあここからローカル漫画特集でいいでしょうか?

今ローカル漫画で一番アツい!!既刊1巻。
茨城に引っ越してきた主人公が茨城はヤンキーの国と思い込んでいて(間違いではない)、新しくできた友達と交流しながら認識をすり合わせていくみたいなお話。
ローカル漫画についてはこの他にも(ここには紹介しないものについても)読んでるんですけど、やっぱり茨城と去年紹介した埼玉が読んでて楽しいです。沖縄のは完結しちゃったし。僕の個人的な意見なんですけど、ご当地漫画というのはまず人の生活があって、ご当地要素はその次というか、そもそも土地柄と人間の生活って本来切り離せないもののはずなのに前者を疎かにしているものが多い気がしていて、その点この漫画は高校生活をベースに敷いている分かなり安心感があるというか、いい意味でPRっぽさのない漫画になっていてとても良いと思っています。なんならご当地漫画だけでブログ一本書けそう。そういえば書いた気もする。

これはしまなみ海道の漫画。既刊1巻。
やっぱり主人公は他県から引っ越してきて……このくだりいるかな。いらないか。
でもしまなみ海道といえば自転車と釣り、という風にこの漫画では焦点を絞っていて、、、
これ書くために読み返したけど途中から完全に釣りの漫画になってました。もしかしたら最初からだったのかもしれない。

[asin:B0854M1PC5:detail]
豊橋は愛知県。既刊2巻。
これが先述したPRっぽさの残るローカル漫画と思っていて……うーん、省略するか。もう朝だし。

これはさらに環境を絞って”聖地巡礼”に特化した漫画。全3巻。あれ?これ完結済みだったわ。
(主に)東京を舞台にアメリカからの雇われ社長(邦画大好き)が秘書を連れ回して踊る大捜査線101回目のプロポーズといった日本の映画、ドラマ、アニメの聖地を巡る、みたいな話です。
3巻ではひぐらしの鳴く頃にの回があるんですけど、社長が旅先で風邪を引いちゃって、ちょうどトレンドに「雛見沢症候群はただの風邪」って上がってたんで笑っちゃいました。


いったん休憩挟みますね。挟みました。ここからはきらら4コマです。


大正時代タイムスリップ百合。既刊1巻。
ストーリーは上記の通りです。ただし主人公は歴史に明るいわけでも技術に明るいわけでもないので第二次世界大戦に勝ってやろうぜ、とか知識チートで無双しようぜ、みたいなスタンスではありません。そんなきらら4コマちょっと見てみたい嫌だ……
きちんと取材や時代考証に力を入れているということで、当時の生活模様に思いを馳せるには十分な出来になっていると思います。タイムスリップできるかどうかは知りませんが。身一つでタイムスリップした時に本当に頼りになるのは自らのコミュ力のみだということがよくわかりました。頑張ります。

アトリエシリーズみたいな世界観?既刊1巻。
魔物の住まう世界でその領域の境で商うトールさんのお話。トールさんは人間相手だけでなく魔物相手にも商売をしているのでパワーバランスがどっちに傾いても困るよね、ということで暗躍したりしなかったりする漫画です。

[asin:B08BL9BHWD:detail]
星屑テレパス
コミュ症宇宙へ行く。既刊1巻。
やっぱり日常生活送ってると「地球人とはコミュニケーション取れねえな」って思うことあるじゃないですか。この漫画の主人公も同じように思っていて、そんな中で同じクラスに宇宙人が転校してきます。彼女は主人公が思い描いた通りの人物(?)で、そんな彼女との交流を通じて主人公は自分のやりたいことを模索していくというストーリーです。SF色は全然強くない、むしろ全然無いです。
コミュ症の主人公が頑張って人と会話しようとしてるぞ、お前はどうだ?みたいな気分になってしんどくなっちゃう場面もあったんですけど、それって裏を返せばこの漫画の心理描写や台詞回しの完成度が高いということなので。ぜひコミュ症じゃない皆さんはコミュ症の気分を味わってください。

毎日命がけでキャッチョコやるのかなりしんどそう。既刊1巻。
事故死した主人公が現世にとどまるために神様の使いとして神様の指定したものを使って一日一善しなければならないという使命を課せられるというお話です。オーエン・コルファーの「ウィッシュリスト」という小説があって、こちらはもっとシリアスなお話なんですけど、この漫画毎日命懸かってんのに全員が暢気すぎない?みたいな気がします。まあ面白ければいいんですけど。
ウケなければ死ぬ漫才の回、以前「NKJK」という漫画の紹介をしたときにも書きましたけど好きなんですよね。逆異世界チクショー。

かなり完成度の高い群像劇。既刊1巻。
電化製品みたいなグッズがあり文明がそっち方向に進んでいる以外はテンプレ異世界っぽい世界観で、食堂で働く主人公が魔物に襲われているところを剣士のエンさんに助けてもらうところから物語が始まります。
魔物を倒したときにお金やアイテムをドロップするという事実に対して非常に説得力の高い理由付けがなされており、主人公やその周辺人物だけでなく魔物やその周辺人物サイドの視点からも物語が描写されており、さらに意外なところに繋がりがあったりして登場人物がちょっと多い割りにかなりまとまっている作品だと思います。命がけのバトルシーンもあるんですけどなんか全体的にあっさりしていて、でもそのおかげでコミカルに読みやすいという、楽しい漫画です。「世界マオウ」とちょっと近いかも。そうでもないかな。

謎ってなんなんだ。既刊1巻。
謎の存在「リリリス」に主人公やその仲間が振り回されて巻き込まれていく、というお話で、次から次へと「謎」展開が飛び出してくるのが特徴かなって思います。謎というのはミステリ的な理屈によって解かれるものという意味ではなくむしろその逆、理屈によってどうやっても説明できないものという意味合いで使われているんだと思います。つまり、リリリスが扱う謎の力とは理屈によって解明されると謎性を失って力を失うことにつながる……みたいな。そういう意味ではナンセンス文学の本質に触れている作品と言えなくもないと思います。たぶん。

ビーチコーミングの漫画です。既刊1巻。
南紀白浜を舞台にビーチコーミング(砂浜を歩いて落ちているものを集めること)を趣味としている主人公がスイスから引っ越してきた転校生に振り回されながらビーチコーミングのなんたるかを教えていく、みたいな話です。その過程で出てくる周参見陶子という人物がべらぼうにいいキャラをしています。読んでください。ちなみに作者は先述したソーダさんシリーズの方です。その割にはきちんと日常系なので安心して読めると思います。

あの有名ソシャゲのコミカライズ。僕はやってないんですけど。既刊1巻。
おそらくソシャゲのメインストーリーを踏襲しているんだと思います。第1章ではひだまりスケッチの面々が異世界騒動に巻き込まれるという内容。ポジティブに言えばきらら版アベンジャーズと言えなくもないと思います。
ストーリーの進行はかなり早くて説明不足も否めないんですけど、きっとそこがメインではなく、あくまでメインはきらら作品のクロスオーバーによるお祭り感、なのかなぁ……って思います。スマブラだって愉快なパーティーゲーと聞いているので。
基本的にきららの世界の住人は暴力のない世界に生きてるんですけど、だからこそ暴力のある世界に住んでいたキルミーベイベーのやすながやられ役&説明役を担っていて笑っちゃいました。

ここまできらら系統ということで。ここからラストスパートです。頑張れ!

[asin:B08LN35B2V:detail]
異世界アイドルもの(?)既刊1巻。
もう異世界アイドルものとしか言いようがないです。現代日本で売れないアイドルグループの3人が、社長命令で異世界でアイドル活動をするというお話。
異世界ではそもそもアイドルという文化がないんですけど、そんな中でいろいろな人の力を借りてなんとかライブを成功させていく……みたいな。それって異世界であることと関係ある?いや、そりゃまぁ……文化の違いとか……でもちゃんと面白いともいます。

上杉謙信が女性だったという学説は有名ですよね。既刊7巻。
正直僕全然歴史に明るくなくて、なので歴史の勉強もかねて買ってみたんですよね。いやー本当に面白い。あらすじから言葉を借りるなら「上杉謙信うざかわニート説」です。上杉謙信という名前は晩年のものなのでここでは作中でよく使われる虎千代という名前で紹介しますね。
彼女は基本的に戦に興味がなく何もしたくないというスタンスを一貫しています。要するに勘違いものですね。様々な偶然や伝達の間違い、思い込みや情報操作によって「軍神」と言われる謙信の姿が現れてくるわけです。
戦記ものとしても優秀で、何せ日本で現実に起こった内容をベースにしているので分かりやすいし説得力が違います。さらに上杉謙信武田信玄の戦いにおいて語られる小島弥太郎と山本勘助という2人の人物について、史実では実在が疑われているそうですがこの漫画では関係なくバンバン出てきます。だってその方が面白いもん。
戦記ものなだけあってたくさんの人物が登場するんですけど、みんな個性的で楽しいです。おネエの人とかアイドルとかが出てきます。キャラソンのある戦国武将が見られるのはこの漫画だけ!……じゃないかも。
あともちろん時代考証もなされています。同作者の「ここから風林火山」「クレオパトラな日々」も拝読いたしました。信頼していいと思います。(?)将軍様への謁見で上洛するから京について勉強したよ!(源氏物語を取り出す)500年前の京じゃないか!みたいなやり取り、めちゃくちゃ好きです。
正直虎千代が本当にかわいいんですよね。まさか令和2年にもなって戦国武将に恋しちゃうことになるとは思いませんでした。

この作者かなり漫画うまくない?既刊2巻。
基本的に男女の双子の日常生活なんですけど、この桃という人物が乱暴で図々しくてでもカッコいいんですよね。

人間、死なないでほしいんだが……既刊2巻。
医療が進んだ未来で永遠の命のために人体実験の被検体として集められた身寄りのない女学生たちが……とまで書けばだいたいわかりますね。人がすぐ死ぬので本当に怖い漫画です。

タイムトラベルラブコメディ。既刊2巻。
ヒロインが地球を壊すので主人公がそれを阻止するためにヒロインとイチャイチャするという、清々しいまでにセカイ系と言っていいと思います。
上記の漫画もそうなんですけどこちらもLINEコミックスレーベルです。すごいですね。

岩石探求漫画。既刊1巻。
最初見たとき絵があんまり好みじゃないなぁと思ってたんですけど、それを吹き飛ばすくらい中身がきちんと面白かったです。内容としては水晶が身近に採れる鉱石であることを知った高校生の主人公が山に向かい、そこで地学を専攻している院生の女性と出会い、一緒に鉱石採取のフィールドワークをするようになる、というお話。
鉱石についての知識や実際に採取を行う際の注意事項などあまり得られない知識が満載で面白いです。やっぱりどんな漫画もきちんと読んでみるべきですね。

D進した人を煽るスクショが無限に取れる漫画。既刊1巻。
魔法使いたちの世界で、研究者の主人公(専攻は超どマイナーな古代魔法文字)がたまたま古い魔導書を見つけ、それが女の子の姿になって恩返しをしてくれる、というお話。1巻ではまだ全然ストーリーが進んでいなくて、これから展開としては本としての知識(超古代)と現代のはさみ打ちのような形で古代に何が起こったのか?を解明していく……というストーリーになるはずです。楽しみ。なろう出身のコミカライズだそうです。ということでここから2作品コミカライズを紹介していきます。

カードバトルのルールが不明瞭なんだが!?既刊2巻。
……えー、ガチャがあったりカードがあったりする世界で主人公のアキトがカードバトルの世界に身を投じていく、という成り上がりストーリーです。カードバトルと言ってもTCGというわけではなく、カードを具現化して戦うポケモンバトルみたいな形式と思ってくれたらいいと思います。王道なストーリーはやっぱり面白いんですよね。

[asin:B07PFHY2CH:detail]
タワーディフェンス。既刊3巻。
主人公がなんやかんやでダンジョンマスターとして異世界転生し、ダンジョンコアの少女とともに狩られないようにしながらダンジョンを大きくする(というよりも平穏を求めるほうが動機としてメイン)というお話です。
主人公がまぁゲス野郎なんですけど頭は回るので、このすばが楽しめた人は楽しめると思います。たぶん。
作画はあの七六先生が担当していらっしゃるので100%の信頼を寄せていいです。

深海魚ラブコメ。既刊1巻。
深海魚ラブコメといえば過去に紹介した深海ランデブーという漫画があって、これがめちゃくちゃ面白かったんですけど、この漫画は少し違います。魚が苦手な主人公がなんやかんやで深海での生活を強いられ、人になったり元の姿に戻ったりする深海魚たちとなんとかラブコメをせざるを得ない、みたいなお話です。

前世が魔王のラブコメ。既刊1巻。
主人公が突然名前も知らない3人組に跪かれて魔王様!と呼ばれるところからスタート。主人公は前世の記憶とか一切ないので単純に変な奴らに付きまとわれててうざい、みたいなスタンスなんですが、でもみんなピュアでまっすぐに生きているので日常が輝いているんですよね。僕が何を言っているのかわかりますか?

グロ注意。既刊2巻。
宇宙戦争とタイトルに書いてますけど今のところ人類が一方的に蹂躙されているだけです。横浜に突然現れたUFOとロボットによって破壊された日常で、底辺ユーチューバーだった主人公が再生数を求めて危険な体当たりレポを行っていくという漫画です。
主人公含めたレポーターが全員人格が破綻しているんですけど、特に主人公がヤバくて、2巻で自分が死ぬなってわかったときにカメラに向かって笑顔でここまでですって宣言するシーンがヤバすぎる、モンキーDルフィというか海賊王じゃんあれ、海賊王か?
落ち着きます。原作はあの「バイバイ人類」の渡辺恒造先生なので信頼していいです。ただこの漫画3巻で終わっちゃうんですよね……

恋愛感情可視化能力者の苦悶。既刊1巻。
主人公は人間の恋愛感情を矢印の形で見ることができる能力者で、ただ恋愛感情が見えているから恋愛がうまくいくわけではないということを思い知らされた過去があるのでこの能力のことをよく思ってないんですが、それで女子高に入ればいいや(恋愛は男女でしか発生しないと思い込んでいるため)という発想で全寮制の女子高に入ってみたら同室の2人からめちゃくちゃ矢印を向けられてさあ大変だという、そういうお話です。

あの半沢直樹です、小学生ですけど。既刊1巻。(2巻が出るのか?)
小学校の忘れ物係に所属している半沢直樹君が上級生の嫌がらせを倍返しするので実質的に普通の半沢直樹と何ら変わりません。半沢直樹見てないけど。あの大沖さんが描いているので間違いなく面白いです。よろしくお願いします。

既刊1巻。
もう説明しなくてよくない?おのでらさんの漫画だし。霊を惚れさせることで除霊するやべー霊能力者のお話です。

[asin:B08N9K2Q29:detail]
ギター練習しような。既刊1巻。
大ガールズバンド時代なのでまたガールズバンドの漫画が出ました。これはこれで「ロックな生きざまとは何か」というか、そういう風にしか生きられないベーシストのお話でむしろそっちがメイン(であってほしい)と思っています。
晴れた日にって書いていながら表紙の主人公はずぶ濡れだし実際本編で雨の中ギター弾いててウケる。(まぁギターを、としかタイトルでは言ってないからな……)

こびとの終末世界探索物語。既刊1巻。
最初のほうはただただサバイバルする終末世界ものなんですけど、徐々に世界の姿が明かされていって、その内容というのが主人公たちはかなり小さい生き物で、遺跡と思われていたものが人間に向けられた施設であったというものです。1巻ラストでは新たな人物の影がちらついており、2巻も楽しみな感じになっています。作者はあの鳥取砂丘先生。頑張っていただきたいなって思います。

折角終末世界ものの話が出たのでちょっと別の漫画の話しますね。三千世界を弔って - 二ツ森曜子 / 第1話「祈りの声」 | MAGCOMI
こういう漫画があって。まだ単行本が出てないので別枠での紹介になりましたが。終末世界ものって昔からあるんですけど、北斗の拳みたいなバトルメインではなく終わりに向かう生活をメインとする「ヨコハマ買い出し紀行」とかがあって、最近「少女終末旅行」が大ヒットしたこともあって、「終末何してますか?(略)」もありましたけど、そういったものの影響か最近だと「旅とごはんと終末世界」とか「鍵つきテラリウム」とか「世界の終わりに柴犬と」とか、挙げ始めれば暇がありません。
(もっと言うとこういうののルーツは終末思想;メメントモリのやつが根底にあって最近流行ってます!みたいな議論がしたいわけではないです)
で、さっき挙げた「三千世界を弔って」はそんな終末世界を並列につなげて「なぜ滅んだのか?」ということを解決しながら世界を渡り歩くという内容で、そこが革新的でめちゃくちゃ面白いことをしていると思っています。なのでちょっと挙げさせてもらいました。


あー疲れた!終わり!間に合ってよかった!よいお年を!